ロードバイク各部の名称と役割
ここでロードバイク各部の名称とその役割について話をしたいと思います。
今後、話を進める上で、ある程度専門用語を知らないと、話がチンプンカンプンになってしまうからです。
クロスバイクについてはハンドル部分以外は基本的に同じです。
とその前に、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクの事を「自転車」と呼ばずに単に「バイク」と呼ぶようにしましょう。
「オートバイ」から市民権を奪い返します(笑)。
そもそも「オートバイ」はバイクではなく、「オートバイク」ですからね。
自転車乗りの間では「バイク」は常識です。
でも自転車と呼んでも別に大丈夫ですよ(笑)。
次にバイク各部の名称です。
これは実際に写真を見ながら説明した方がいいですね。
本当はもっと細かく名称がありますが、とりあえずこの位覚えておけば大丈夫です。
「サドル」は座るところ、「ハンドル」は手で持つところ。
「ペダル」は足を置いて漕ぐところです。
「ブレーキ」「チェーン」この辺りまでは大丈夫ですね。
「フレーム」はバイクの各パーツを繋ぐ骨格の部分。
「ホイール」はいわゆる車輪です。このホイールに「タイヤ」がついています。
よく初心者の方が「フレームからホイールを外す」事を「タイヤを外す」と表現する事がありますが、「タイヤを外す」とは「ホイールからタイヤを外す」事を言います。「タイヤを外す」のはパンクした時かタイヤ交換の時です。
ハンドルから飛び出た黒いツノのようなパーツを「ブラケット」と言います。
ブレーキとギアチェンジを行うパーツですが、ツノの部分を握って走れるようになっています。クロスバイクはハンドルがバー状になっているため、ブラケットはありません。
「ディレーラー」とは変速機のこと。
ギアチェンジをするためのパーツです。前(フロント)と後ろ(リア)にあります。先程紹介したブラケットについているブレーキレバーを操作することにより、ギアチェンジを行います。
「チェーンリング」と「スプロケット(スプロケ)」はいわゆるギアです。
車種によって多少違いはありますが、クロスバイクのチェーンリングは3段、ロードバイクは2段、スプロケットはグレードによって枚数が変わり、下位グレードで8段、上級グレードになると11段〜12段あります。
「クランク」はチェーンリングを回すための腕の部分。その先にペダルがつきます。
ブラケット、チェーンリング、チェーン、クランク、ブレーキ、ディレーラー、スプロケット等を総称して(狭義ではブラケット、ブレーキ、ディレーラー)「コンポーネント(コンポ)」と言ったりします。
このコンポーネントを作っている大手の会社が3社あります。
シマノ(日本)、カンパニョーロ(イタリア)、スラム(アメリカ)です。
シマノは釣具でも有名ですが、実はバイクの世界では名実ともにトップメーカーです。日本で売られているほとんどのバイクにシマノのコンポがついていますし、海外でもよく使われています。ちなみに写真はシマノのコンポーネントです。
各メーカーともそれぞれグレードがあり、グレードが高くなるほど性能が上がり、その分、金額も高くなります。
以前、スポーツバイクのメーカーをご紹介しましたが、メーカーで作っているのはいわゆる「フレーム」です。それ以外のパーツはホイールも含めてほとんどが別の会社のものです。
ですのでバイクに関して言えば、純正品にこだわる必要がない、どころかフレーム以外に純正品はほとんどありませんので、バイクを購入した後、グレードアップやパーツ交換が盛んに行われています。スポーツバイクの専門店に行くと訳の分からないパーツが沢山並んでいると思いますが、それは壊れたパーツを交換するためだけでなく、そういった需要があるからなんです。
バイクの金額はフレーム、コンポーネント、ホイール、サドルやハンドルなどのパーツ、それぞれのグレードにより金額が変わってきます。メーカーは同じフレームでも高いグレードのコンポやホイールの車種と、グレードを下げ、価格を抑えて販売する車種を揃たりしています。
次回はコンポーネントの中でも一番メジャーなシマノのコンポーネントについて、お話ししたいと思います。